■コットンも爆笑をさらっていたが「懸念点」が残る

 準決勝で爆笑をさらっていたコンビとして次に名前が挙がったのは、コットンだ。コットンは西村真二(38)ときょん(32)からなるコンビで、2021年4月にそれまでのコンビ名ラフレクランから改名している。

「コットンもすごく観客が盛り上がっていて、“決勝に上がるなら今年だな”と思っていました。ただ、予選では“コントの盛り上がりの場面で、いいネタであるがゆえに拍手が起きてしまう”ことが懸念点でしたね。

 拍手と笑いが同時に起こったわけではなく、コントの内容で物語としてすごくいい盛り上がりの部分に拍手が起きていたんです。盛り上がりのピークが拍手のみで終わってしまっていて、そこが審査員からどう評価されるか……。コットンはこういうネタをやるんだ、ということを審査員が知らないと、笑いなし、拍手だけで終わったときに厳しく見られる、ということは起こりうると思います。

 やはり、それほど知らない芸人さんのネタを初見で評価するのは難しい。おそらく、コットンの中では一番いいコットンの見せ方はできていると思います。ただ、同じレベルのネタでも、かが屋のような知名度十分なコンビが披露した際には、キャラクターを把握しているだけに、そちらが高く評価されることはあるかもしれませんね」

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