■優勝は難しいかもしれないが……クロコップとや団も注目株!

 そして新道氏に、ファイナリストの中で注目しがいがあるコンビを伺ったところ、クロコップとや団の2組について熱く語ってくれた。

 クロコップは荒木好之(35)としょうた(35)からなるコンビで、2018年から2021年まで4年連続でKOC準々決勝に進出していた。

「クロコップは『ぐるナイおもしろ荘』(日本テレビ系)で優勝経験もあり、ネタで爪痕を残しているのにあまり仕事がないんです。ライブシーンでも抜けて面白いですよ。ここでKOCファイナリストに残ったことで、仕事の面で報われてほしいなと思いますね」

 や団は本間キッド(39)、中嶋亨(40)、ロングサイズ伊藤(41)の3人組で2007年に結成された。KOCには2008年から予選に挑戦し続け、2022年、ようやく決勝進出を成し遂げた。

「ずっと頑張ってきたや団がKOC決勝に行けた、という感慨がありますね。2012年優勝のバイきんぐさんと同じ事務所なので、や団も続いてほしいと思っていました。5年くらい前からや団が決勝進出するのではと言われていたので、下積みの歴史を知っていて、応援している人たちの間では優勝もありうると言われていますね。

 ただ、このKOC全体の流れで言うと、や団が優勝する絵はあまり見えませんね……。2020年度の第14回『山ー1グランプリ』で優勝しているので、松本さんはや団のネタを見ているはずなのですが、(や団は)顔に特徴がないから覚えてもらっていなさそうな気が……。3人がコントする姿を見て、松本さんの中で”あの時のあの3人組だ!"ってなればいいんですが」

 決勝戦は10月8日(土)、19時よりTBS系『お笑いの日2022』内で生放送される。いったいどのコンビが栄冠をつかむのだろうか――。

新道竜巳(しんどう・たつみ)
お笑いコンビ・馬鹿よ貴方はとして平井“ファラオ”光と共に活動している。
2014年度『THEMANZAI』決勝進出、2015年度『M-1グランプリ』ファイナリスト。プロのお笑い芸人でありながら、お笑いファンとして自身の『note』で賞レースの解説を執筆したり、トークライブ『新道竜巳の喋喋喋る』や、新進気鋭の女芸人を集めたお笑いライブ『新道竜巳女芸人フェス』の企画・実行を担当したり、その活動は多岐にわたる。

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