■昨年もNHKはAdoに『紅白』出場を打診
2020年から2021年にかけ、Adoが歌う『うっせぇわ』は社会現象を巻き起こすほどの大ヒットとなったが、昨年の『紅白』には出場しなかった。
「出場アーティストにAdoの名前がなく、“紅白落選”とも報じられましたし、ファンからも“やっぱりAdoさんは紅白出れないか……? 顔出さないから仕方ないか”といった声も上がりました。
ただ、決して落選したわけではなく、昨年もNHKは夏頃からAdoサイドに出演オファーをかけていたそうなんです」(前出のNHK関係者)
例年、夏頃には各レコード会社から「うちにはこんなアーティストがいて今年絶好調ですよ」「こんなに売れているんです」と推薦や売り込みがあり、それらを吟味して9月前後からNHKがオファーをかけるという流れだという。
「ところがAdoについては、昨夏の段階でNHKのほうから“顔出しじゃなくてもいいので”と出演を依頼していたそうなんです。しかし、Adoや彼女のマネジメントサイドが最終的に、“現時点では『紅白』に出るメリットがそれほどない”と判断したようで、紅白からのオファーは断られたといいます」(前同)
■Adoの歌満載の『ONE PIECE FILM RED』が167億円の大ヒット!
今年のAdoは、昨年以上の活躍ぶりだ。
8月6日公開の劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』では、メインキャラクターであるウタの歌唱キャストを担当。劇中歌を収録したアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』が同月10日にリリースされ、「Apple Musicグローバルチャート」では『新時代』が日本の楽曲として初めて全世界1位にランクイン。
さらにアルバムに収録されている全8曲が「トップ10:グローバル」にランクインしたほか、同アルバムがけん引する形で、J-POPジャンル全体の週間再生回数が上昇。「全世界でのJ-POPの週間再生数が過去最大を記録する大きな貢献をした」という。
劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』は公開から10週連続で動員ランキング1位の「V10」を達成。10月9日までの累計成績は動員1208万人、興収167億7600万円という、日本映画史に残る大ヒットを記録している。
「『ONE PIECE FILM RED』は、Adoの歌を軸に構成された“音楽映画”のような作品です。それが歴史的なヒットを記録しているわけですから、NHKとしてはなんとしても彼女に出演してほしいわけです。『紅白』はその年の流行や大ヒットコンテンツなどを散りばめた1年を象徴する番組ですからね。それは他局の番組や映画だろうと関係ありません」(同)