■桂宮治への出演オファーは「半年前」だった!

「落語界では有名だが一般層の知名度が低い噺家」を連続して起用すると、『笑点』のマイナー化にもつながってしまう――。日テレサイドはそう考えているのでは、というのだ。

「『笑点』は“落語番組”ではなく、演芸番組、そしてそもそもは“テレビのバラエティ番組”です。ですので、一般知名度は非常に重要ですよね。

 加えて、人気落語家たちは全国を回る講演会や営業、イベントなど、かなり先々までスケジュールが埋まっていますので、本来なら相当余裕を持ったオファーでないと仕事は受けられない。事実、宮治師匠の『笑点』就任は今年1月でしたが、オファー自体は半年以上も前。それでもキャンセルしなくてはいけない仕事が多数あったといいます。

 しかも、番組出演決定は超機密事項なので、“『笑点』のレギュラーになったから”という事実を言えず、かなり苦労したそうですよ」(前出の現役噺家)

 ちなみに1月18日放送の『しゃべくり007』で、宮治は「マネージャーがいないため、仕事のスケジュールも自身で調整している」と明らかにしており、半年間の苦労は察するに余りある。

 そうなると、円楽さんの後任にふさわしいのは「すでに落語を知らない層からも知名度が高い人物」ということになるが、都合よくそんな人物はいるのだろうか?

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