■「円楽さん後任問題」はまだまだ難航必至

 ちなみに、伯山の妻でマネジメントも行なっている古舘理沙氏は20年4月の『オリコンニュース』で掲載された「マネージャーインタビュー」にて、

《基本的に彼の主戦場は講談でありライブなので、申し訳ないですけど、テレビで上手くいかなくてもラジオやライブで挽回できる。あと「毒舌」って言われますけど、実際リアルに怒られたのは2回くらいですよ(笑)。》

 と話している。裏を返せば2回“も”ガチンコで怒られたということなので、ぜひとも毒舌芸に期待したくなる。

「伯山さんのほかに、“期待の声”が上がるのが、伊集院光さん(54)ですね。伊集院さんは1985年から90年まで“三遊亭楽大”として円楽さんの弟子だったし、21年6月13日には伊集院さんにとって30年ぶりの高座復帰でもある『三遊亭円楽・伊集院光 二人会』を開催したこともありました。ネームバリューでは伯山さんや小朝さんと比べてもまったく見劣りしないし、テレビタレントとしての実力も間違いないですよね。

 とにかく、『笑点』にはネームバリューが必要。ですので、落語界で有名であっても一般層では知名度の低い落語家は選ばれにくい。もっとも、レギュラー番組がありながら講談を全国で行なっている伯山さんがいい例ですが、一般層で有名ということは、それだけスケジュールの都合が非常に難しい、ということでもありますけどね。

 もし本当に伯山さんや伊集院さんが“後任”となればすごいことですが、スケジュールの面、タレントとしての方向性、そして感情的なところ含めて、実現度はどう考えても低い。だから、円楽さんの後任問題は、まだまだ難航すると考えられますよ……」(前出の日テレ関係者)

 円楽さんが40年間座り続けてきた『笑点』の椅子、もとい座布団。そこに次に座るのは、誰になるだろうか――。

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