■準優勝はキュウ、3位にはさや香
「もし全体が重くて盛り上がらなかったときに、“ネタの印象、構成”という評価軸が重要になると思うのですが、そこで浮かび上がるのがキュウさんですね。キュウさんは最初のつかみのフレーズから独自の切り口で展開していって、芸人が好きな感じのネタです。全体的に同じウケ具合だった場合、ボケの手数はそんなに多くないですが、印象に残る漫才をしているキュウさんが評価される可能性が高い。2位、準優勝を予想します。
さらに、キュウさんのネタは作品性が高くて手間暇かけているな、って伝わってくるんですよね。手縫いの財布を買ったときの満足感というか、量産品とは違う感じがトリコになりやすい。『M-1』をきっかけにして、爆裂に人気が出るんじゃないかと思っています」
そして、今回最終決戦に進む3組のうちの1組は、2017年にもファイナリストだったさや香ではないか、と新道氏は語る。
「ゆっくり系の漫才が多いので、最終決戦の3組のうち1組はスピード感があるネタのウエストランドさん、さや香さんのどちらかが選ばれると思います。その二択だと、自分の中ではさや香さんになるのかなというイメージがあって……。なので、3位はさや香さんと予想します」