■電気ポットも要注意
キッチンを見渡す節約のプロが、次に目を止めたのが電気ポットだ。
和田氏によると、6時間保温した場合と、保温しないで使うたびに再沸騰させた場合では、年間約3330円の違いがあるという。
「保温している間は、常に電気代がかかっているわけです。つまり、使うたびに再沸騰させたほうが得なんです」(同)
■ガスコンロでなく電子レンジを
最近は、外食代の値上がりが続いていることから、自炊を始めた読者もいるかもしれない。
煮込み料理で下ごしらえするために、野菜をゆでることがあるだろう。その際は、ガスコンロではなく、電子レンジを使うと、ガス代の大幅な節約になる。その額、年間約2800円だ。
「たとえば、ジャガイモをゆでる必要があるなら、皮のついたまま包丁で軽く十字の切れ目を入れ、ラップに巻いた状態で3分、加熱してください。すると、ガスコンロで20分ほどゆでたのと同じ状態に。皮も柔らかくなっているので、切れ目から簡単にむけます」(和田氏)
短時間なうえ、皮むきも簡単。しかも節約になるという“一石三鳥”の裏技だ。
■LEDランプに交換
最後は、日々の生活に欠かせない照明で締めくくろう。60ワット相当の明るさの54ワットの白熱電球を、9ワットの電球形LEDランプに交換するだけで、年約2790円の節約になる。
「節約志向の人ほど、“まだ使えるから”と思いがちですが、交換したほうが得。優先してほしいのが、リビングの天井などに使うシーリングライト。使用時間が長い分、高い節約効果が期待できますよ」(丸山氏)
これで節約額は合計2万9650円。無理なく、値上げ分を取り戻せるはずだ。