【PART2】コスパ抜群!100均グッズで節電、節ガスの裏技

 さらなる節電・節ガスには、節約アイテムが欠かせない。ただ、高価なものを買っては本末転倒。そこで、コスパ抜群の“100均グッズ”を活用しよう。

 まず、エアコンの暖房効率を上げるアイテムから。丸山氏のオススメは、窓に貼りつける『断熱シート』だ。

「部屋の温まった空気は、窓から逃げるので、その対策が必要です。“プチプチ”と呼ばれる気泡緩衝材を貼るのも手ですが、冷気と日差しの両方を避けるタイプですと、そのまま、夏の冷房時の節約にもなります」

 また、カーテンを3重にするという裏技も。

「ビニールの『シャワーカーテン』を、厚手とレースのカーテンの間に、もう1枚吊るしましょう。部屋側のカーテンフックに通せば取りつけできるので、手軽ですよ」(和田氏)

 加えて、窓などの隙間を埋める『すきまテープ』を併せて使えば、完璧だ。

「外気が入りやすい窓や、リビングなどの室内ドアの隙間を埋めることで、部屋の気密性が高まり、暖房効率が上がります」(前同)

 準備も整ったので、エアコンをスイッチオンの前に、さらに、ひと工夫。『加湿器』で部屋の湿度を上げておくと、より暖かく感じられるという。

「エアコンメーカーの『ダイキン』は、湿度が高いほど体感温度が上がるという研究結果を発表しています。100円ショップの加湿器には電源タイプと、紙製の使い捨てタイプの2種類があります。また、『温度・湿度計』も入手して、室内の湿度管理に役立ててください」(丸山氏)

■水回りの節約には

 続いては、水回り。「Part1」の裏技にあった「風呂の追い炊き」による無駄を避けるには、アウトドアなどで使われるアルミ製の『レジャーシート』を活用してほしい。

「湯船にかぶせて浮かべておくと、お湯が冷めにくくなります。その上に風呂のフタを閉めて2重にすると、より効果的です」(和田氏)

 同じく、「Part1」の裏ワザにあった「温水洗浄トイレ」の節電だが、フタを閉めるのを忘れたり、その日の気温に合わせて、便座の温度を調節するのは面倒という声も。そこで、「いっそのこと、便座カバーをつけて、電源を切るという手もあります。ただ、従来の便座カバーは水しぶきなどで裏側が汚れやすく、洗う手間もかかるもの。100円ショップで売っている『貼る便座シート』を、定期的に交換しながら使うのがオススメ」(丸山氏)

■『節電タップ』が活躍

 最後は、リビング。テレビ、エアコンなどの家電製品は、未使用時にも、わずかな電力(待機電力)を消費している。

「資源エネルギー庁は、1世帯が年間に消費する電力のうち約5%が待機電力で、電気代にすると、年間約6156円かかっているとの推計を出しています」(前出の家電ライター)

 その対策に、通電のオン・オフの切り替えスイッチがついた『節電タップ』が活躍する。しかし、使い方を誤ると逆効果だとか。

「通電時にオレンジ色のライトが点灯するタイプは、そのライト点灯の分、余計に電力を消費しています。なので、通電状態のまま放置していると、損をしてしまうんです。使わないときは、必ずオフにするよう心がけてください」(丸山氏)

 プロ直伝の技を駆使し、電気やガス代の値上げに負けず、快適に暮らそう!

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