■管理栄養士のもとで食を学ぶ

 食と健康に関する著書を持つ、『イシハラクリニック』(東京都)の副院長で、内科医の石原新菜氏は、次のように解説する。

「血液検査で、体に足りない栄養素が把握できますが、大谷選手の食事メニューを見る限り、バランスよく栄養を摂取できていたはず。そのうえで、さらなるパフォーマンス向上を求め、食生活を変化させたんでしょう」

 さらに、続ける。

「大谷選手の食生活の徹底ぶりは、見事のひと言です。一般的なアスリートでも、ポテトチップスなどのお菓子や、コロッケなどの揚げ物類といった悪い形のカロリー摂取が含まれてしまうものですが、そのような妥協も一切、見られません」

 また、前出の福島氏は、大谷が完璧な食生活を送る背景には、ある人物が大きく関わっていると語る。

「それは、16年から大谷の食事のサポートを担当している、管理栄養士の大前恵氏です。彼女は、1990年代から日本人メジャーリーガーを支えてきた、その道のプロ。彼女の指導のもと、日々の食生活を改善しているんでしょう」

■風呂や睡眠にこだわり

 では次に、大谷の“家での過ごし方”に密着していこう。実は最近、大谷は風呂にこだわっているとの情報が届いた。

「米国の自宅のバルコニーと、シーズンオフに過ごす東京都内のタワーマンションの自宅のどちらにも、ジャグジー風呂が備わっているそう。トレーニング後の疲れた体を癒やすのに、ジャグジーが指定席のようですね」(前出の女性誌記者)

 風呂につかった後は、睡眠。食と同様、寝ることにも強いこだわりがあり、2021年のインタビューでは、「小学生の頃は毎日夜9時から朝7時まで寝ていた。昼寝もしますし、半日くらい寝ていたかもしれない」と証言している。

「その生活は現在も変わらず、1日10時間の睡眠に加えて、2時間の昼寝をしているそう。大谷自身が“趣味は睡眠”と答えているほどで、運動後の疲れを癒やす“リカバリー”として、とても重要視しているようです」(福島氏)

 そのため、よりよい睡眠を得るための工夫にも余念がない。

「寝る際には、睡眠の質を管理できる睡眠バンドを用。また、日ハム時代からサポートを受けている寝具メーカーの西川で、2年に一度、体形や筋肉量を測定したうえで、オーダーメイドの寝具を作っています。そして、寝る際は必ず、利き腕が下にならないよう注意し、肩と肘を守っているとか」(前出のスポーツ紙記者)

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