■冷蔵庫の置き場所は?
さて、エアコンの次は、冷蔵庫。まず、チェックしたいのが「置き場所」だ。
「冷蔵庫は放熱する家電なので、周囲の壁などと適切な間隔がないと、運転効率が下がってしまいます。そこで、壁から両サイド2センチ以上、背面は10センチ以上を空けた所に冷蔵庫を置きましょう」(丸山氏)
そこで意外と見落としがちなのが、冷蔵庫の上部。
「冷蔵庫の上に物を直置きすると、放熱できず、よけいに電力を消費します。物を置く際は、棚を用いて、必ず10センチほどの空間を作りましょう」(前同)
■夏は消費電力のピーク
ちなみに、気温が高い夏は、冷蔵庫の消費電力がピークになるという。その大きな要因が、ドアの開閉だ。
「ドアを開けた際に熱い外気が入り込んで、庫内温度が上がります。それをまた冷やすために、よけいな電力を消費してしまうんです。夏は、いかにドアの開閉を最小限にするかがポイントですね」(同)節電アイテムでも逆効果になる…⁉
そこで、丸山氏は、水筒を活用することを薦める。
「暑くて喉が渇くと、つい冷蔵庫を開けてしまいます。なので、その回数を減らすため、あらかじめ冷たい飲み物を入れた水筒を用意しておきましょう。水筒の減り具合で、水分補給のペースが分かるので、熱中症対策にもなります」
■冷気の漏れを防ぐビニールカーテンは逆効果
冷蔵庫ドアの開閉時に、冷気の漏れを防ぐビニールカーテンも市販されているが、実はこれ、節電どころか、逆効果なのだという。
「カーテンが邪魔で、物が取り出しにくくなり、ドアの開閉時間が延びてしまうんです。さらにドアポケットに収納した牛乳や卵などに冷気が行き届かず、傷んでしまい、食中毒を引き起こす可能性もあるのでオススメできません」(和田氏)