■冷凍室はパンパンにして節電

 そして、冷蔵庫の中の整理も節電の基本。有名な「物を詰め込みすぎない」は、冷蔵室でのみ有効。逆に、冷凍室ではパンパンに詰めたほうが節電になる。

「冷凍された食品が保冷剤の役割を果たすので、詰めれば詰めるほど、庫内温度を低く保ってくれます。冷凍室内に隙間があれば、ペットボトルに水を入れて凍らせておくのがオススメ。冷却マクラの代わりや、停電など非常時の水分補給にも役立ちます」(前同)

 さて、日々、進化する家電製品の中には、昔と今で、節電術が大きく異なっているものがある。代表的なのが、テレビだ。

「昔のテレビとは違い、最近のテレビは待機電力が非常に少ないので、プラグを抜いたり主電源を切ったりしても、ほとんど節電になりません。まめに主電源を切るとデータの再取得が必要となり、起動に時間がかかって逆効果です」(同)

 その他も、最近の家電は待機電力が微々たるものなので、プラグを抜く節電術は必要ないとのこと。

「特に、エアコンのプラグは頻繁に抜かないようにしてください。リモコンで電源を落とした後も、エアコン内部はしばらく動いていて、そのとき、プラグを抜くと故障する恐れがあります」(同)

■LED照明に買い替えを

 最後は、近年に劇的な進化を遂げたLED照明だ。

「白熱電球に比べ、LEDの消費電力は約3分の1。まだの人はすぐに買い替えてほしいですね」(丸山氏)

 ただし、LEDは、こまめな消灯を心がけたい。

「蛍光灯は、1回の消灯点灯で寿命が1時間縮むため、短時間なら、つけっぱなしのほうが良いとされていました。その名残で、LEDもつけっぱなしにしている人がいますが、LEDは、いくら点滅させても寿命は縮まりません」(和田氏)

 値上げを乗り切ろう!

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5