■北島三郎、矢沢永吉、中島みゆき…フィナーレに向けて大御所が続々と登場

 続く矢沢永吉(74)のシャウトを受けて立つのは、中島みゆき(71)だ。

「02年以来、2度目の出場となったのは14年。当時放送中の朝ドラ『マッサン』の主題歌『麦の唄』を歌いました。当日はヒロインを演じた、シャーロット・ケイト・フォックスが駆けつけ、中島の歌に感動し、涙を流す姿も美しかったですね」(田中氏)

 そして、昨年の紅白が、最後のライブパフォーマンスとなった加山雄三(86)が、一夜限りのカムバックで『海 その愛』を熱唱。

 フィナーレへの気運が高まったところで登場したのは、昭和の日本を代表する2大歌手、白組・北島三郎(87)と、紅組・美空ひばり(52没)。『まつり』と『川の流れのように』に、万雷の拍手と歓声が贈られた。

 日本テレビ入社1年目から歌番組を担当していた徳光は、「美空ひばりさんの歌のすごさや、北島三郎さんの表現力に圧倒されました」と、過去のインタビューで話している。2人のステージを見れば、徳さんの目からも涙が……!?

●大トリは!

 豪華すぎるバトンを受け、トリを務めるのは沢田研二(75)と、“トリの史上最年少記録”を持つ山口百恵(64)である。

 2人は1978年の紅白で、それぞれ『LOVE〜抱きしめたい〜』、『プレイバックpart2』を披露。

「演歌歌手が務めてきたトリを、初めてポップ歌手が務めました。百恵さんは、固有名詞を使えないNHKでは“真っ赤なポルシェ”と歌えないのでは、と議論を呼びましたが、実際は、しっかり“ポルシェ”と歌っていましたね」(田中氏)

 そして観客総立ちの中での大フィナーレへ。夢の舞台が終幕した。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6