■有効なファスティング
最後にオススメしたいのがファスティング(断食)。
「肝臓に負担がかかっているときは、胃の調子も悪くなるんですね。こんなときは無理して食べず、1食だけ抜く、1日断食をするといったショートファスティングをすると、胃の負担はむろん、肝臓の負担も軽くなります」(同)
実は、もう一つ、“もっと有効なファスティング”があるという。
「酒で弱った肝臓には、お酒を抜くのが一番なんですよ。お酒好きな方は、いつも飲んでいる量の半分、いや3分の1でもいいですから、減酒してください。結局、飲みながら肝臓が良くなる特効薬はないんですよ(笑)」(渡會氏)
「百薬の長」も過ぎれば毒。食材、サプリ、入浴法を駆使して、長〜く、適度なおつきあいをしましょう。
■まだある!健肝食品&サプリ
ゴマ ゴマに含まれるセサミンは、肝臓のアルコール代謝や脂肪分解の酵素の働きを強化。市販のゴマペーストをトーストに塗るなどすると食べやすい。
菊花茶 スーパーでも買える中国由来のハーブティで、鎮静や解熱などに効果があるとされる。黄色色素のルテインは、肝機能低下による目の不調を和らげる。
アラニン入り栄養剤 アラニンはアルコールの分解や肝機能強化に効果があるアミノ酸。レバーやしじみなどの貝類にも多く含まれ、甘み添加物としても利用されている。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)吐き気や食欲減退などの消化器症状に効果がある漢方薬。肝臓が原因の胃酸過多にも良い。肝機能を改善させる漢方薬は他に逍遥散(しょうようさん)などもある。