■過剰摂取は腎臓病のリスク

 ただし、健康に良いからと、飲み過ぎるのは控えよう。

「タンパク質を過剰に摂取した状態が続くと、腎臓の負担が増えて、腎臓病のリスクになります。特に、ガブガブと飲めちゃう、甘いプロテイン飲料は要注意。適切な量を心がけてください」(前出の岡田氏)

 プロテイン以外にもタンパク質を摂取する方法がある。それは、日々の食事だ。

■肉や魚、納豆で血中アミノ酸濃度を上げる

「肉や魚などタンパク質をとると、血中アミノ酸濃度が上がり、体が筋肉を作るモードになります。濃度は数時間で下がってしまうので、朝昼晩の1日3食、こまめにタンパク質をとるのがポイントです」(前出の浅野氏)

 そうは言うけど、多忙な日々の中で、3食の献立まで気がまわらない……という人も、ご安心を。

「例えば、和食の定食なら、1食で平均15グラムのタンパク質が摂取できるので、そこへ、納豆(タンパク質含有量約6グラム)を足せば、1食20グラムになります。いつもの食事を少し変えるだけで、十分です」(望月氏)

■コンビニのサラダチキンを

 より手軽さを求める人は、コンビニやスーパーの商品も活用しよう。今や定番の、鶏肉を蒸して味つけをした“サラダチキン”ならば、「セブンイレブンの『ほぐしサラダチキン』は、1個で約20グラム。おやつに最適なスティック状の、セブンの『糖質0gサラダチキンバー サラダチキンバー スモークペッパー』は、1個で約10グラムのタンパク質が摂取できます」(浅野氏)

 その他、さまざまな味つけで売られているので、食べ比べていただきたい。

「特に、ローソンの『サラダチキン 梅しそ』は、さわやかな風味で、酒の肴にピッタリです」(望月氏)

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