Q.現在のドジャースが「最強」と称される理由は?
不動の1、2番のムーキー・ベッツ(31)、フレディ・フリーマン(34)。大リーグでは貴重な“フランチャイズプレーヤー”左腕クレイトン・カーショウ(35)と、現役のMVP経験者は、大谷の加入で実に4人。
ポストシーズンへは目下、11年連続進出中で、そのうち10回は地区優勝。直近3年はいずれも100勝超えと、レギュラーシーズンでは圧倒的な強さを誇る。
そんな“常勝軍団”に、大谷&山本が加入したとあれば、はっきり「最強」だ。
Q.ライバル球団はある?
かつて同じニューヨークを本拠にし、58年の“野球空白地帯”西海岸への移転も同時だったサンフランシスコ・ジャイアンツが、今なお宿命のライバル。
「日本における巨人対阪神戦のような、最も盛り上がる対戦の一つ」(同)
Q.球団同士の“因縁”やライバル関係は他にも?
同じニューヨークに本拠地を構えるヤンキースとメッツの対戦は“サブウェイ・シリーズ”とも称されるが、福島氏いわく「メッツはいわば新参者。熱心なヤンキースファンからは、あまり相手にされていない」。
これは、件のドジャースと、同じ「ロサンゼルス」を冠する新興球団である大谷の前所属・エンゼルスとの関係とも相通じる。
「ヤンキースとの因縁という部分ではやはり、吉田正尚(30)も在籍する同じア・リーグ東地区のボストン・レッドソックスも。20年のベーブ・ルース移籍を端緒に86年間もの間にわたってワールドチャンピオンから見放された“バンビーノの呪い”でも有名です」(前同)
ちなみに、同じシカゴに本拠を置くカブスとホワイトソックスは、北と南でファンも明確に住み分け。
「鈴木誠也(29)や今永昇太(30)も在籍するカブスの宿敵は、昔も今も、ラーズ・ヌートバー(26)らのいるセントルイス・カージナルス。これは19世紀から続く、最も古いライバル関係なんです」(同)
思い返せば、98年に熾烈な本塁打争いを演じたサミー・ソーサとマーク・マグワイアは両球団の主砲。
この争いに全米が熱狂した裏側には、そんな長年続いた関係性もあったのだ。