Q.“三冠王”獲りに立ちはだかる選手は?

 最大のライバルはやはり、アクーニャJr.や、昨季打点&本塁打で二冠のマット・オルソン(29)を擁するブレーブスの強力打線。

 だが、本気で“三冠王”を狙うなら、マーリンズのルイス・アラエス(26)も避けて通れない難敵だ。

「“フライボール革命”以降の大リーグでは珍しい安打製造機タイプで、一昨年はミネソタ・ツインズ、昨季はマーリンズと異なるリーグで2年続けて首位打者を獲得。率にして、わずか5・5%と三振数が極端に少ないというのも、本人も憧れを公言する、イチローを彷彿とさせます」(大南氏)

Q.大谷以上の身体能力を秘める“怪物”もいる?

 身体能力の高さでは、球速97・9マイル(約157・6キロ)の“鬼送球”でも話題となったシンシナティ・レッズの内野手エリー・デラクルーズ(22)が断トツ。

「MLBが集計しているスプリントスピードでも、彼は秒速30・5フィート(約9・2メートル)と、全583選手中、堂々の1位。今季、さらなる活躍が期待される一人です。

 同じ内野手では、ピッツバーグ・パイレーツのオニール・クルーズ(25)も面白い。身長2メートルの強肩遊撃手なんて、日本ではまず、いませんしね」(前同)

Q.打者大谷の“キラー”になりうる投手は?

 大谷の弱点を強いて挙げるとすれば、どんな好打者でも反応するのが難しい160キロ近い豪速球。

「試合によってはストレートの平均球速が100マイル(約161キロ)を超えるレッズのハンター・グリーン(24)は注目したいところ。

 ちなみに、昨季100投球回以上を投げた投手のストレート平均球速は、大谷とは同僚であるボビー・ミラー(24)の99・1マイル(約159・5キロ)が全体でもトップです」(同)

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