■朝からすき焼き
「生放送単独司会世界最長記録」など数々のギネス記録を持つタモリ(78)も、「好物のすき焼きを朝から食べることも多い」と、テレビ番組で語っている。
「高齢になると、肉類を敬遠しがちになりますが、タンパク質は健康長寿のポイントです。朝食に、すき焼きを食べるというタモリさんですが、朝多めに食べる代わり、夕食は軽くという一日一食半の食生活を実践しているそうです」(医療ジャーナリスト)
●食事の回数を減らして
タモリの食生活で優れている点を、前出の清藤氏が解説する。
「中高年になって食事の回数を減らすことは健康的に、けっしてマイナスではありません。おなかが空いてないのに、無理に食べると肥満になりがちです。カロリーは昼間に使うので、タモリさんのように朝にきちんと食べる食生活は理にかなっていると思います」
■石鹸は皮膚のバリアを破壊
また、タモリの健康法は他にもあって、「入浴するとき石鹸を使わない」というのも、その一つだ。薬剤師で鍼灸師でもある平地治美氏が、その効能について語る。
「中高年になったら、自分の肌の状態を考えた入浴が望ましいですね。その世代が石鹸でゴシゴシ洗い過ぎると、肌を守る皮膚常在菌が流され、皮膚のバリア機能が損なわれるんです。皮膚からの病原菌の感染を防ぐためにも、石鹸を泡立ててゴシゴシ洗わないほうが、いいでしょうね」