■大好きな阪神タイガースの試合を見ること
健康を保つには、食生活や運動で体を守ることも大切だが、自分なりにストレス発散をして心の健康を保つことが大切になる。
映画『極道の妻たち』シリーズで知られる女優の岩下志麻(83)は、「大好きな阪神タイガースの試合を見ること」が、健康を保つ秘訣という。
「スポーツ観戦をすると筋交感神経活動が活発になり、心拍数、呼吸数、皮膚血流量が増加するという調査結果があります。また、適度な興奮が心身の健康につながります」(医療関係者)
■百寿者の村山富市元首相
また、今年、百寿者になった村山富市元首相(100)は、高齢者の生活のコツを地元である大分県の新聞で、こう語っている。
「年を取ったら無理をせず、日常的なことを自然体で楽しむことでしょうね。私の楽しみは大相撲のテレビ観戦や週3回のデイケアなんですが、こうしたことを家族とともに楽しめることを感謝しています」
前出の平地氏が村山元首相の健康法を絶賛する。
「老後は趣味や楽しみを見つけ、家族や周りの人と交流できる状態にあることが百寿のコツ。男性は高齢になって人と交流することに抵抗がある人も多いみたいですが、これでは生きる張りもなくなってしまいますからね」
■胃がん手術を受けた王貞治
年を取ると、どうしても病気になりやすい。これで体力ばかりか気持ちも落ち込むのだが、これを見事に跳ね返したのが、世界のホームラン王・王貞治(83)だ。
「王さんが胃がんであることが分かり、胃の全摘手術を受けたのはソフトバンク監督だった2006年、66歳のとき。摘出直後は痩せて、周りにも心配されていました」(球界関係者)
周囲の心配をよそに、健康状態は、その後、V字回復を見せた。
「実は王さんは若い頃から、球界一といわれる大食漢で酒豪だったんです。ところが、胃を全摘して食事の量が減ったことで逆に健康になったと、本人が話していましたね」(前同)
逆境を跳ね返してこそ、真の英雄。スターたちの健康法を見習って、生涯現役の糧としたい。