石井一久が井川慶や菊池雄星ら左腕投手の先鞭
野茂が4球団を渡り歩き、古巣に復帰した2002年、ヤクルトから石井一久がドジャース入りする。
「石井は初先発で球団の新人タイ記録となる10奪三振をマーク後、6連勝を飾るなど鮮烈なデビュー。最終的には14勝と、当時の球団新人では歴代2位となる勝ち星を挙げている。
井川慶や菊池雄星(32=ブルージェイズ)らの日本人左腕投手が後に続けたのも、彼が先鞭を付けたというのが大きいですね」(同)
木田優夫も合流
翌年にはデトロイト・タイガースからオリックスでの2年間を挟み、再渡米した木田優夫も合流。
「ただ、木田は開幕前に交通事故に遭い、足を骨折する不運に見舞われた。8月に復帰したが、翌年9月にマリナーズに移籍しています」(前出のデスク)
クローザーとして輝き斎藤隆
日本人投手の評価を押し上げた存在としては、06年にマイナーから這い上がった斎藤隆も忘れ難い。36歳のオールドルーキーは、海の向こうで再び、クローザーとして輝きを取り戻す。
「加入1年目の24セーブは球団新人の最多記録。翌年は、さらに39セーブと抜群の安定感を見せました。
彼が成功できた大きな要因は、持ち前の制球の良さと、曲がりの鋭いスライダー。外角に広い大リーグのストライクゾーンが、日本だとボールになる彼のスライダーには、功を奏したわけですね」(前出の福島氏)