黒田博樹と前田健太が広島から加入
その後、投手では08年に黒田博樹が、16年には前田健太(36=タイガース)が、ともに広島から加入。
とりわけ黒田は、08年7月7日のブレーブス戦で、あわや“完全試合”の1安打完封劇を演じるなど、ファンの心を掴んでみせた。
「08年黒田の31先発は球団新人では歴代3位。ポストシーズンでも2勝を挙げるなど、イニングを稼げる貴重な“ワークホース”として、絶大なる信頼を寄せられました」(前同)
14年、当時ヤンキースの黒田は、FA権を取得し、同球団やドジャースから20億円前後の巨額契約オファー受ける。だが、彼の選択は年俸4億円での古巣・広島への復帰。その決断は米ファンも驚かせた。
77億円の出来高払いを獲得
一方の前田は8年の長期契約ながら、フィジカル面の懸念から基本給約27億円という不利な条件でのスタート。それに発奮し、1年目から16勝を挙げた。
途中、トミー・ジョン手術による長期離脱もありながら、昨季の契約終了時点では77億円にも上る出来高払いを手にしている。
「16勝の16年は、野茂や石井に次いで自ら本塁打も放つなど、ナ・リーグの新人王投票で3位に入る堂々の活躍。ツインズに移籍するまでの4年で挙げた47勝は、同一球団で挙げた勝ち星としては、野茂に次ぐ2番目の成績です」(同)
ダルビッシュ有も優勝請負人として
意外なところでは、ダルビッシュ有(37)も17年のトレード期限直前に、1シーズンだけ“助っ人”参戦。
優勝請負人としてワールドシリーズも経験している。