◎サッカー・卓球・バレーボール部門
ベテランと新戦力の切磋琢磨や融合でアジア40億人の頂点へ!


ここからは、大和撫子アスリートが得手(えて)とする球技を見ていこう。

まずは前回のW杯王者のサッカー日本代表・なでしこジャパン。

「アジア大会で、佐々木監督はベテランの澤穂希、宮間あやを外して、若手を起用。若い選手がどれだけ通用するか、テストしようとしているんでしょう」(サッカー専門誌記者)

だが、なでしこにとってアジア大会2連覇は至上命題。当然、絶対に外せないメンバーが出てくる。その一人が、FWの川澄奈穂美(かわすみなほみ)(28)だ。

今や、なでしこジャパンの顔といっても過言ではない彼女だが、「実は4年前の広州アジア大会のときは、彼女はサブでしたからね。アジア大会でのレギュラーは今回が初めてなので、本人も期するものがあるはずです。この1年、シアトル・レインでプレーし、今年9月に古巣のINAC神戸に戻ってきた川澄は、米リーグで揉まれ、さらにパワーアップ。今のなでしこには欠かせない存在です」と指摘するのはサッカー評論家の上野直彦氏。

サッカーのセンス、球際の強さ、決定力、無類のスタミナ――男子代表に足りないもの(?)を、川澄はすべて持っているのだ。

それでいて、なでしこの"おしゃれ番長"でもある彼女は、女の子らしさを失っていないため、男性からの人気も高い。

そんな彼女に実力はともかく、人気では勝るとも劣らないのが、期待の新星・MFの猶本光(なおもとひかる)(20)だ。

浦和レッズレディースのMFで、筑波大の学生でもある彼女は今年、なでしこジャパンに初招集され、5月のニュージーランド戦で代表デビューを果たした。

「代表では澤のポジションであるボランチに起用されることが多いのを見ても、猶本に対する期待の大きさがわかります。ただ、今はまだ、人気が先行。今年、浦和が"練習時の撮影禁止"の立て札を立てたのも、過熱する猶本ウォッチャー対策という話があるくらいです」(前同)

ヤングなでしこの時代から、長澤まさみ似の端正な美貌と、クレバーなプレーで注目されてきた猶本が、アジア大会で覚醒する瞬間をお見逃しなく!

一方、近年、進化が著しいのが女子バレーボール。ロンドン五輪での銅メダルは記憶に新しいが、今年のバレーボール・ワールドグランプリでも、決勝ではブラジルに敗れたものの、日本代表は銀メダルを獲得。アジア大会でもメダルが確実視されている。

その中で、真鍋政義監督から直々に主将に指名されたのが、エースの木村沙織(28)だ。

02年、高2のときに日本代表に選ばれ"スーパー女子高生"といわれた彼女だが、コートを離れると天然ボケ発言や面白キャラが全開に。

とても主将の器ではないと見られていたが、「12年から2年間、トルコリーグに移籍して人間的にひと皮剥けましたね」(バレーボール関係者)

185センチの長身で、豊かな胸の木村がジャンプをするたびに、プルプル揺れるおっぱいを、バレーボール中継の密かな楽しみにしている男性ファンも少なくないのでは!?

また、新戦力が台頭してきた真鍋ジャパンで、エース級の働きをしているのが岩坂名奈(24)と新鍋(しんなべ)理沙(24)の仲良しコンビ。

ともに久光製薬スプリングスに所属する。187センチの岩坂は長身を活かしたサーブとブロックが、173センチの新鍋は体全体のバネを使った強烈なスパイクが最大の武器。コートで躍動する凸凹コンビの肉体は、要注目だ!

一方、卓球は福原愛(25)が左足小指の疲労骨折から回復し、8月のチェコオープンでは若宮三紗子とのペアで優勝。シングルスで準優勝と好調をキープ。福原・若宮ペアはアジア大会でもダブルスに出場する。

安定感では愛ちゃん以上と言われる石川佳純(21)は、シングルスのメダルに照準を絞っているとか。

2人の良きライバル関係が、卓球王国・中国をも打ち破る原動力になるに違いない。応援しよう!

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