二階総務会長がついに立つ!
自民党安倍派が仕掛ける「謎のクジラ作戦」


"最大の敵は身内にあり"というのが永田町の掟。野党の攻勢で"一強多弱"に陰りが見え始めた安倍政権だが、政府独断の"政高党低"も崩れ始めた――。

「安倍シンパ以外は党内で冷遇されてきましたが、これからはそうはいかない。今後、首相が政権運営でつまずけば、党内の反安倍勢力が一斉に蜂起しそうな雰囲気なんです」(自民党中堅議員)
反安倍の最右翼と目されているのは石破茂地方創生相だが、党内リベラル派から人気急上昇中の谷垣禎一幹事長も"反目"に回る可能性があるという。さらには、野田聖子・前総務会長も小渕氏の失敗で勢いを得て、「女性初首相」を目指し臨戦態勢になったという。

「まさに群雄割拠。そんな中、もう一人の"大物"が参戦してきたんです」(ベテラン政治記者)
策士の異名を取り、安倍首相が最も恐れている人物、それは二階俊博総務会長(二階派の領袖)だ。二階氏は当選10回で、各大臣を歴任。党内では党国対委員長などを経験した重鎮。
「小沢一郎さんの薫陶を受けた小沢チルドレンで、政局観には定評がある。安倍首相が進める集団的自衛権に公然と異を唱え、加えてバリバリの親中派。完全に政敵ですよ」(党関係者)
その二階氏が今、安倍首相取り込みを狙った"マル秘作戦"を進行中という。
題して、「クジラ作戦」。「二階氏の地元選挙区は、和歌山3区。ここは捕鯨基地として世界的に有名な太地町があり、党捕鯨議員連盟顧問でもある二階氏の、クジラ文化伝承への意気込みはスゴい」(前同)

去る9月末日、自民党本部の食堂のメニューに"クジラカレー"を導入するよう働きかけたのも同氏。
「そのうえ二階氏は、首相を囲んでクジラカレーを食べようと画策中。みんなで仲良くクジラカレーを食べ団結しようとの名目ですが、本音は自らの影響力を誇示したいだけですよ」(前同)
このクジラ作戦、成功するかは未知数だが、集まるメンツがなんとも興味深い。
「自民党は国際的な捕鯨への弾圧を憂慮し、10月に特別委員会を設置しました。その委員長が石破氏の懐刀である浜田靖一・元防衛相。顧問には二階氏のほか、鈴木俊一・元環境相、小野寺五典・前防衛相、林芳正・前農相がいます」(前同)
この3氏は、いずれも岸田派(岸田文雄会長)。安倍政権が安定した運営をするためには、"岸田派攻略が肝"とされている。
「二階氏が声をかければ、石破派、岸田派の幹部が集まる。これは安倍首相とて無視できないはず」(同)
"策士"二階の事成れり!?

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