真の鍋奉行の仕事は準備段階から始まる

まず、鍋奉行として嫌われるポイントの一つとして、偉そうに指図するというものがある。まずは言いたいことはグッとガマンして、終始控えめに行動することを心がけよう。時代劇でも奉行は、普段は町人のふりをしつつ、隠密行動をしているのと同じだ。そして、鍋の集まりを行う前段階としては、使用する部屋を、あえて少し狭いくらいの場所にするのも効果的。人間は体が密着すると、親近感が増していく。さらに鍋の熱気と相まって、きっと盛り上がることうけあいだ。

鍋奉行が批判されてしまう集まりは、その会自体が盛り上がらなかったりする場合が多い。要は、目立つ鍋奉行に不満のはけ口や批判の矛先が向きがち。まずは、しっかりと場が盛り上がる作戦を練っておくべきなのは言うまでもない。

鍋奉行として行動するには、しっかりといい場所に座ることも重要。
鍋奉行的な行動を取る人は、テーブル全体が見渡せるお誕生日席に座りがち。そこでアレコレ偉そうに指示したら、嫌われるのは当たり前。基本的には鍋前をキープしたいところ。

この場所は具も近く、鍋の中に何が入るか、何が入っているかを把握しやすいのだ。鍋を支配下に置いて常に情報を仕入れておくのは、進行状況とともに、その後の戦略を練るのに、とても大切なことだ。

もちろん、鍋の最中にかいがいしく鍋に具材を入れたりして、思い通りの味の鍋に仕上げられるし、さらには食べ頃の食材を、他の人に取り分ければ評価も好感度も大だ!!

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