誰にも気づかれずに鍋を思い通りに作る

いよいよコンロに点火して鍋が始まり、食材を入れる際には、仕切りたい気持ちをグッとガマンして、その順番をあえて他人に選ばせよう。

ここで使いたいのは、選ばせる際に「○○と△△、どちらがいい?」と聞く方法だ。すると、ほとんどの人は「○○がいい」と答えるはず。

心理学の実験では、被験者の考える時間が少ないときや、早急な決断が迫られたときは(不当だったり理不尽だったりするかもしれない場合でも)最初の選択肢を選ぶ傾向があるという結果が出ている。それを利用して、自分が入れたいものを最初に言ってしまえば、あなたの思いどおりの順番で具材を入れられるのだ。ほかにも、他人に「俺に盛りつけてよ」と、自分の器に取り分けさせ、その後、相手の器に食べさせたいものを、たっぷり入れ返すという技もある。これは相手に何かしてもらった際、人は、もらいっぱなしの状態を心地悪く感じる心理を利用しているのだ。

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