アク取りもみんなで楽しく盛り上がれ

さて、鍋奉行が嫌われる大きな理由の一つに、ウンチクが多いというものがある。しかし、どうしても鍋を前にしたら、何か語りたくなってしまうという向きも多いだろう。そんなときは、いきなりウンチクを語るのではなく、食材を食べてから、その感想の中にウンチクを混ぜてしまえばいいのだ。これはテレビのグルメ番組でも、よく使われる手法だ。
心理学で類似性の原理と呼ばれる手法も活用したい。
このテクニックは、"類は友を呼ぶ"を実践することだ。人は自分と似ている人を好む傾向がある。だから、相手の好きな具材について、自分も好きと同調すれば、その後、あなたがどんな具材を勧めようとも受け入れてしまうはずだろう。

アク取りや大根おろしを作るなどの面倒な作業は、ゲーム化してしまうのがオススメだ。誰でもアク取りをやれと命令されれば、いい気分がしないのは当たり前だ。
そこで、こんな作業は、"誰がキレイにアクを取れるか"や"大根おろし作り競争"などと、チーム分けでもして競わせ、勝ったチームが良い肉を食べられるなんてことにすれば盛り上がること間違いなしだ。この技は、デザートなどを賭けて食器の片付けなどにも応用したいところだ。

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