オレはトランプ、ニューヨーク育ち。“いかつい”奴はだいたい友達~! 異彩を放つ新大統領の(秘)交遊録とは!?
次期アメリカ合衆国大統領に、共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)が内定して以後、全米で抗議デモが発生。一部地域では、警官隊とデモ隊が衝突する事態にまで発展した。“分断の危機”を迎えたアメリカだが、事態の鎮静化を図るためか、トランプ氏は劇薬とも言える公約をマイルドに修正しつつある。
「当確発表の翌日こそ世界中で株価が大暴落しましたが、トランプ氏が公約修正をするとの観測が流れるや反転。米株式市場のダウ工業株30種平均は、約3か月ぶりに過去最高値を更新し、“トランプ・ラリー(市場が活況な様)”に沸いています」(金融関係者)
となると、過激な公約は選挙中の人気取りに過ぎず、“トランプ革命”は見かけ倒しだったのか? 「違います。公約は多少修正をするにしても、必ず実行します。メキシコ国境に壁を作る案もそう。トランプ氏は、壁の代わりにフェンスを設置すると示唆しています」(共和党関係者)
やはり、“やることはやる”というのだが、やる気だけではどうにもならないのも事実。そこでトランプ陣営は、政権を支える閣僚に実力者を据え始めている。「公約の実現には議会や共和党の協力が不可欠です。そのため、閣僚人事は“名と実”の硬軟織り交ぜる必要があります」(前同)
実際、トランプ政権の幹部として内定している面々は、多種多様だ。“影の大統領”と言われる重要ポストの大統領首席補佐官には、党との橋渡し役をこなせるラインス・プリーバス共和党全国委員長を据え、一方で、新設の首席戦略官のポストでは“トランプ色”を強く打ち出している。
「選挙戦でトランプ陣営の最高責任者を務めたスティーブ・バノン氏を指名したのです。彼は保守系ニュースサイトの主宰者で、共和党主流派批判の急先鋒。一部の団体からは“人種差別主義者”との批判もあります」(外信部記者)
副大統領には、インディアナ州知事のマイク・ペンス氏が決定している。『トランプ熱狂~アメリカの反知性主義』の著書のある評論家の宮崎正弘氏も、「共和党で下院議員を12年務めた大ベテラン。党との融和を図り、議会対策をするうえで最も重要な人物になります」と評す順当な人事。この他、米大手銀行のゴールドマン・サックス出身のスティーブン・ムニューチン氏が財務長官、共和党重鎮のニュート・ギングリッチ元下院議長が国防長官の有力候補とみられている。
「これまた絶妙な人事です。ムニューチン氏はウォール街出身で、選挙戦ではトランプ陣営の金庫番を務めていた御仁です。彼の肩書を見ると、“トランプ氏が批判してきたウォール街のエスタブリッシュメント(既得権層)に屈した”ようにみえますが、そうではない。ムニューチン氏の本業は、『Xメン』や『マッドマックス怒りのデスロード』などの製作を手掛ける映画プロデューサーです。映画好きで自身も『ホームアローン』などに出演歴のあるトランプ氏ならではの人選ですね(笑)」(前出の記者)