勝ち頭の山口俊(29)がFAで巨人に移籍。熊原が空いた1枠を埋められれば、大きな影響はないかもしれない。その山口をはじめ、ソフトバンクの森福允彦(30)、日本ハムの陽岱鋼(29)など大型補強を敢行した巨人。若手の芽を摘んでいるようにも見えるが、里崎氏の意見は違う。

「どの球団だって毎年、補強はしますよ。その競争に勝てばいいんです。たとえば若手の有望株といえば、岡本和真(20)でしょう。巨人は元楽天のケーシー・マギー(34)を獲得して、“若手をつぶしている”と言う人もいますが、それに食ってかかるくらいじゃなきゃダメ。他の選手も、それをやって来たんだから。山は高いけど、越えたらスーパースターになれるんです。だから、岡本にとって17年は勝負の年になると思いますよ」

 数多くの大打者を育ててきた野球評論家の伊勢孝夫氏によると、巨人には岡本の他にも和製大砲候補がいるという。「イースタンで見たんやけど、65番が良かったな。左打席から左中間方向に大きいのを打てるんや。内野もどこでも守れるし、なんで一軍で使わんのやろと思ってたわ」

 伊勢氏が才能を認めた背番号65は辻東倫(22)。岡本や辻が外国人との競争に勝ってレギュラーになってほしいというのが、ファンの本音かもしれない。

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