――この25年間で、何か仕事に対して、考えが変わったことはありますか?

奥菜 出産とかあって、お仕事を休む時期があったんですけど、そのときに自分を一歩引いて見ることができたんです。それによって、今まで見えていなかった自分のしたいことを、より明確に見ることができるようになった気がします。

――お子さんが生まれたことが大きかったんですね。

奥菜 そうですね。時間が限られたことで、その限られた時間の中で、いかに自分の考えてきたものを演技で出し切るかを考えるようになりました。仕事って、その積み重ねじゃないですか。惰性でやろうと思えばいくらでもできますが、それでは何も残らないし、成長できないと思うんです。そう感じるようになった今、向き合える仕事があることが、とてもありがたいです。

――最後に、今後について聞かせてください。

奥菜 今は目の前にあることを精いっぱいやって、その積み重ねを形に残すことで女優の道がもっと切り開ければいいなって思っています。これからも見守り続けていただけたらうれしいですね。

 奥菜さんの穏やかなトークの端々からは、女優としての信念と、母親としての責任感が、ひしひしと伝わってきました。三足の草鞋を上手に履きこなして、これからも頑張ってください。応援してます!

奥菜恵 おきな・めぐみ
1979年8月6日、広島県生まれ。O型。T155。1992年、13歳のときに、テレビドラマ『パ★テ★オ』(フジテレビ)で女優デビュー。翌年に放送されたドラマ『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(フジテレビ・監督=岩井俊二)でヒロインを演じる。この作品は、後に再編集版が映画として劇場公開される話題作となり、一躍、人気女優に。以降、ドラマ、映画、舞台で活躍中。
奥菜恵さんの出演する映画『コスメティックウォーズ』は、3月11日(土)より東京・丸の内TOEI2ほかにて全国ロードショー
奥菜恵さんの主演舞台『親愛ならざる人へ』は、3月2日(木)~12日(日)まで東京「座・高円寺1」にて、3月17日(金)~20日(月)まで大阪「ABC HALL」にて上演予定!

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