これら3種類の頭痛はそれ単体で、あるいは混合で襲いかかってくる。対処法を間違えれば毎日、頭痛に悩まされる事態に陥るだけでなく、頭痛薬依存症に陥る可能性もあるのだ。また、片頭痛は、「長年放っておくと脳の興奮が慢性化し、認知症のような症状が出ることもある」(清水氏)と言う。

 同時に怖いのが、直接的に命の危険がある頭痛。実は、清水氏と工藤氏の両者が口をそろえて警鐘を鳴らすのが、午前中から発生する頭痛だ。朝起きてから痛みが始まり、それが何日も何週間も続き、しかも日増しに痛みが強くなる場合は、脳腫瘍ができて、それが硬化している可能性があるという。

 また、ゴルフでスイングした後や、マッサージを受けた後などに、後頭部の片側や肩から首にかけた部分が突然痛くなり、整形外科に行ってストレートネックやヘルニアと診断を受けることも多いというが、注意が必要だ。

「椎骨動脈の動脈解離といって、最も注意を要する頭痛の疑いがあります。重症化すれば脳梗塞や、くも膜下出血を引き起こして突然死するケースもあります。しかも動脈乖離は突然起こるので、以前の検査で問題がなかったとしても、油断できません」(前同)

 痛みの我慢や勘違いで、命の危険も。あなたの頭痛は、本当に大丈夫ですか?

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