「そうした嫌がらせを受ける背景には、父親が“反自民”ゆえの当て擦りがあるとみるのが定石です。だからなのか、実際、進次郎氏は親父の言動を快くは思っていないのでしょう。兄貴の孝太郎の話はしても、決して“うちの親父が……”とは公然と話しません。ただ、地元・横須賀の地盤を親父から受け継いでいるので、悪くも言えませんよ」(前出の政治部記者)

 では、進次郎氏はどのようにして、この困難を乗り越えていくべきなのか。宇田川氏が、こう語る。「小泉純一郎は“自民党をぶち壊す”と言って総理大臣になった人で、事実、“郵政民営化”然り、自民党のいろいろなことを壊してきました。ただ、壊すことはできても、制度などを作ることはできない人。要はゼネラリスト(なんでも屋)で、スペシャリスト(専門家)ではないんです」

 今の進次郎氏に関しても同じことが言えるという。「人気があるという一点だけで、党内で利用されているのです。やはり、何かのスペシャリストにならないと、これからは厳しいでしょうね」(前同)

 人気の上にあぐらをかかず、真の政治家を目指す時期なのかもしれない。その一方、進次郎氏には、まだまだ親父の力は必要という意見もある。政治ジャーナリストの安積明子氏が言う。

「なんだかんだ言っても、進次郎氏にとって、父親の存在は強みになっていると思います。小泉元首相の政界への影響力は依然として大きく、安倍さんもないがしろにできない。特に今の政界は“安倍一強”なので、安倍さんに逆らえない議員が増えています。本来、自民党はさまざまな考えの人がいることで支持されてきた政党なのに、この状態は危ない」

 トップに意見ができない閉塞感を突破できるのは、小泉元首相、ひいては、その息子の進次郎氏だという。「森友学園問題でも、幼稚園児が“安倍首相、がんばれ”と連呼していたことに、進次郎氏はキッパリ“異様だ”と批判的な意見を述べています。こうした自分の意見を言えるのも、父親の力によるところが大きい。やはり、小泉親子はそろって、今の政界に必要な人材と言えます」(前同)

 パワハラにめげず、国難をブチ破ってほしい。進次郎氏の踏ん張りに期待だ!?

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