「子どもから大人まで、みんな振付を覚えるほど国民的人気を誇った彼女たちですが、あれだけ売れて残ったのは、家1軒だけ。驚くほど安く働かされていたのは有名な話です。78年には紅白を辞退し、裏番組『ピンク・レディー汗と涙の大晦日150分!!』(日テレ系)で勝負したが、視聴率8.2%と惨敗。そのあたりから2人の仲に亀裂が入ったようです」(前出の女性誌記者)

 それでも、何事もなかったように活動していたのは、2人のプロ根性のなせるわざと言えよう。

 “永遠の白雪姫”こと天地真理(65)は、その近況が週刊誌に掲載されるたび、波紋を呼んでいる。「15年には『週刊新潮』が高齢者向け住宅に住む天地を直撃取材。“1か月の家賃14万円、食費4万円をファンクラブが出す”“今、蓄えはない”などの“老後破産”を想起させるコメントを掲載し、これにファンクラブが激怒。ファンサイトで抗議文を掲載しました。天地を傷つけまいとするファンに守られています」(前出の記者)

 他にも彼女は、「以前から1年に数回イベントをやっていますが、マスコミは完全シャットアウトしている」(西田氏)という。「メディアから姿を消してからは、都市伝説めいた話がたびたび浮上した彼女。“雄琴の夜のお店で働いているのを見た”“入院し、院内で色恋沙汰があった”など、心ない噂が何度も浮上しました」(元女性誌記者)

 どれほど外見が変化しても、どんな噂が流れようとも、根強いファンがいるのは天地の底力と言えよう。

 70年代には、アイドルの駆け落ち騒動がいくつか起こっている。まず名前が挙がるのは、70年に映画『高校生ブルース』で主演デビューし、15歳とは思えぬ度胸たっぷりのセクシーショットを披露した高橋惠子(62)だろう。現在は落ち着きのある役が多い彼女だが、「73年の映画『朝やけの詩』では、一糸まとわぬ姿で湖を泳ぐシーンがありました。撮影隊にはお尻を向けた構図でしたが、対岸から望遠レンズで狙っていた週刊誌もあったんですよ」(元週刊誌カメラマン)

 体当たり演技も辞さぬ女優・高橋に異変が起こったのは、その4年後。自殺未遂を起こし、女優業を休業、岐阜県の山奥に籠もったのだ。

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