「メタボは気になるけど、赤ちょうちんの誘惑には勝てない……」という中高年のお父サンに実践してほしい情報が満載!
仕事のつきあい、または息抜きに、週に何度か、夕食も兼ねて夜の巷に消えるお父サンも多いはず。だが、それを続けていると、どうしてもお腹がポッコリ。いわゆる“ビール腹”だ。お腹が出ると、ズボンも入らなくなるし、見た目もカッコ悪くなる。それより何より、ポッコリお腹は生活習慣病の予備軍。そのまま行けば、糖尿病などの怖い病気につながりかねない。
なんとかして、ビール腹にならずに酒を飲む術はないものだろうか。そこで今回は、このビール腹からオサラバする居酒屋メシを紹介しよう。
「飲みに行ったら、自分が好きな酒やツマミを注文したくなりますが、居酒屋のメニューは高カロリーで、脂肪になりやすい脂質や糖質の高いものばかり。それが重なれば、ビール腹になって当然です。しかし、注文するメニューを工夫すれば、内臓脂肪を減らし、腹をヘコますことも可能なんです!」
こう語るのは、パーソナルトレーナーで柔道整復師の竹川圭祐氏。居酒屋での太らない法則とは、いったい、どんなものなのだろうか。
「最大のポイントは、脂質と糖質の摂取カロリーを抑えると同時に、タンパク質を多く含む食べ物を摂ることです。ビールなどの糖質の量を控えるだけでも、内臓脂肪の減少を促すことにつながり、お腹回りの引き締め効果が期待できます。また、タンパク質は代謝を高め、体脂肪を減少させる働きがあるのです。同じ材料を使った酒やツマミでも、メニューの選び方次第で、ビール腹を回避することはできます」(竹川氏=以下同)
それではまず、飲み物から見ていこう。「まず、皆で“カンパーイ!”とやる定番のビールなどの醸造酒よりも、ウイスキーや酎ハイなどの蒸留酒をオススメします」
簡単に言えば、醸造酒とは、酒の原料となる麦、米、果実などの糖分を発酵させて造ったもの。それを沸かしてアルコール分を抽出して造ったのが蒸留酒だ。
「蒸留酒は醸造酒と違って糖質はゼロです。もちろん、糖質はエネルギー源として筋肉や肝臓に蓄えられますが、摂りすぎた分は中性脂肪に変わり、肝臓近くのお腹回りにくっつき、ビール腹の大元になるのです。したがって、焼酎をベースにしていても、果汁などの甘い成分が入ったサワー類は勧めらません」
どうしても日本酒やワインなどの醸造酒を飲みたいなら、量を控え、ゆっくりと飲むようにしよう。