焼くべきか、それとも焼かざるべきか……。
赤身の肉や魚と同様に、高タンパク・低カロリーなのが卵。竹川氏も、酒のツマミとして積極的に摂ることを勧めるが、卵は火を通してから食べるのがベストだと言う。
「生卵の中には、レクチンという成分が少し含まれています。このレクチンもタンパク質の一種なんですが、これにはビタミン、ミネラルの排出を促す作用があるのです。レクチンは火を通すことによって不活性化されるので、調理したものを食べるのが好ましいでしょう」
ちなみに、レクチンは豆類に多く含まれている。豆類も立派な酒のツマミだが、こちらは加熱せずに食べることはないので心配は不要だろう。
その一方で、火を通さないことが推奨されるものもある。それが魚だ。「焼魚も高タンパク・低カロリーで、太りづらい料理の代表である点は同じなのですが、魚を焼くと、魚の脂に含まれるDHAやEPAといった栄養素が溶け出してしまうのです。これらには血液をサラサラにする効果があるので、失われたら、もったいないですよね」(前同)
ちなみに、DHAやEPAはアジ、イワシ、サンマなどの青魚に多く含まれている。青魚は刺身で食べるのがオススメだ。