夢を金持ちへの力にする――いかにも金持ちがやっていそうなことだが、「ダメなサラリーマンの飲み会は、“もしも、俺が社長だったら”など、“もしも”の話でいっぱい。“もしも”の夢の話に引きずり込まれ、その心地良さの部分だけに満足し、夢の世界の住人になってしまいます。そうやって夢を生きている貧乏人はとても多いです。金持ちの人も夢を見ますが、彼らは、その夢に至る階段も合わせて想像し、実行します」

 この実行なくしては、何も生まれないのだから大きな違いである。「このネット時代、株や経済について、いろいろ話せるが、本人は何も実行しないから、徐々に貧乏になっていく。そんなインテリ貧乏さんが増えています。金持ちになるには、情報を見てインプットするだけではダメ。少額でもいいから株を買うなど、必ずアウトプットして形にして、“絵を見る貧乏人”ではなく“絵を描く金持ち”にならないといけません」

 どうだろう、桜川氏の指摘する貧乏人の法則の中に、“これは、まさに自分のことではないか”と、思わずドキッとした人もいたのではないだろうか? 「私の場合、3億円の借金を背負って、現実と向き合わざるをえなかったので、逆にラッキーでした。かつての私もそうであったように、日々の生活がなんとなく送れていると、これに気づくのは本当に難しい。私の著書が、その一助になれば幸いです」

 これを機に、生活習慣を変えて、体質改善ならぬ“貧質改善”に取り組んでみてはいかがだろう。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4