「民主党(現民進党)政権時代、ある自民党議員に“小泉進次郎を総裁にしたら政権奪回できるのでは”と進言したところ、“そうなったら、自民党を出る”と不快感をあらわにしてね。“オレがまだ政務官の椅子にもありつけてないのに、若造が目立ちやがって”とやっかむ年上議員が多いんだ。男の嫉妬はタチが悪いから、当分は大変だろうな」

 若いというのも痛しかゆし。この面では、現状どちらも当確は出ないようだ。一進一退の両者だが、状況から見てみると、それぞれが総理になるにはどんな道筋があるのか。前出の鈴木氏は、進次郎氏の“総理への道”をこう予測する。

「オリンピック後、日本経済は悪化します。そうすれば政治に新しさが求められ、若手を中心に総裁選で進次郎氏が20人の推薦を集めることは難しくない。地方の党員票は進次郎氏へ流れ、国会議員による投票でも、派閥に所属する議員らが勝ち馬に乗ろうとする動きになるでしょうね」

 父の就任時を彷彿とさせる“地滑り”の結果、無派閥で40代という異例ずくめの総理が誕生するというわけだ。こうして王道を歩む進次郎氏に対して、小池氏の場合は事情がやや複雑。現状では、新党を結成して第三極を糾合しつつ、「自民党や民進党からも賛同する動きが出るのを待つしかない。それまで、求心力を保てるかどうかもポイントです」(前出の政治部記者)

 さらに、小池氏がそのシナリオどおり総理になるにしても、前述の通り“次の次”の総選挙以降。そうなると、年齢が邪魔をする。「ですが、今の世の中、一寸先は闇。たとえば、北朝鮮で有事があり、日本にも攻撃が――となれば、安倍政権が機能しなくなることもありえるでしょう。そんな状況になった場合、東京にも緊急対応が求められ、それを見事に果たせば首相待望論となるかも。つまり、有事になれば、小池総理の目も出てくるわけです」(前同)

 10年後の「進次郎総理」は今のところ確実としても、内外の様々な情勢変化によっては、思わぬ早期に「小池総理」となる可能性もあるというわけだ。

 王道を歩む進次郎氏と、どこまでも劇場型な“女ジョーカー”小池氏。この政治すごろく、お先に上がるのはどっちだ!?

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