●まぶたに黄白色の小さな盛り上がりができる 「これは脂肪の塊で、皮膚の柔らかい部位に出てきます」 コレステロールなどの過剰摂取が原因なので、まずは食生活を見直すべき、というサインなのだ。

●目が疲れやすい 「目がショボショボしたり、視力の急な低下は、肝臓が弱っている証拠とも。西洋医学でも、肝臓の病気になると、目に症状が出ることが知られています」

 お次は「口」。口は消化器の入り口。体の内側はそう簡単には覗けないが、口を見れば、胃腸の状態がかなり正確に分かるという。

●口の周りに吹き出物が 「ここに吹き出物、または湿疹ができやすい人は、多くの場合、胃腸が虚弱です。アゴのあたりも同様。胃腸の粘膜で炎症が起き、その熱がそのまま口まで上がってきたと考えれば、分かりやすいでしょう」 余談だが、口の大きさは胃腸の強さにある程度、比例する傾向があるそうだ。

●唇がガサガサに 「風邪などで高熱が出たときや、内臓の病気などによって体温が上昇したときにも、唇が乾燥します。糖尿病などのこともあります」 唇は、体の外に露出した粘膜で、汗腺がないため、少しの体温上昇でも影響が出やすいという。

 顔の真ん中に位置する「鼻」にも目を向けよう。鼻は肺と連携した呼吸の出入り口。この鼻のフィルター機能が弱いと、細菌やゴミが肺や喉に入り込み、トラブルを起こすのはご存じの通り。

●小鼻が小刻みに動く 「小鼻がさかんに動くのは、呼吸しにくくなっている現れ。肺炎、気管支炎、ぜんそく、風邪などが原因と考えられます」

●鼻が赤い 「鼻は寒いときに赤くなります。吸い込んだ冷たい空気を早く温めるために、鼻の頭に血液が集まって、血管が拡がるためです。しかし、これはあくまでも一時的な現象。常に赤い場合は、お酒の飲み過ぎが考えられます」 長年にわたるアルコールの多飲や慢性アルコール中毒などが原因で、鼻の表面の毛細血管が慢性的に拡張してしまうためという。

 次は精力のバロメータにもなるという「髪」。

●髪が細くなってきた 「中高年になると髪が細く痩せてくるのは、年齢を重ねるとともに、五臓の“腎”の力が弱まり、ホルモンの分泌量が減るからです」 一方、まだ若いのに髪が痩せるのは、バランスの悪い食事、夜更かし、ストレス、喫煙など生活習慣の乱れが原因として考えられるようだ。

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