●フケが多い フケには「カサカサ」「ベタベタ」の2タイプがあるという。前者は白く細かいフケで、全身の栄養状態が悪く、貧血や水分の不足で、皮膚全体が乾燥しているために起こる。一方、「後者の原因は、中年太りや糖尿病と関係することもあります。体内で脂肪を燃やす力が低下し、体の中に老廃物が溜まっている状態でしょう。長く放置しておくと、抜け毛の原因にもなります」 この“ベタベタタイプ”を改善するには、脂肪のとり過ぎに注意し、脂質の代謝を上げるビタミンB群をとるように心がけるのが有効だ。

●額のテカリ 年をとると、徐々に面積が広くなるのが「額」だが、「若い頃と同じようにカロリー過多の食事を続けていると、泌尿器やホルモン系を司る“腎”が年齢とともに衰え、体に脂質が溜まる。それが皮膚から排出されている結果なのです」 中高年オヤジは「脂ぎっている」と揶揄されるが、文字通り皮膚から脂が吹き出しているというのだ。これには飲食のカロリー制限で対応されたし。

 顔のパーツの中でも、あまり目立たない「眉間」や「こめかみ」にもサインは出ている。

●眉間の青筋 「ストレスや肝臓の不調が疑われます。こめかみに青筋が目立つ人も同様です」 肝臓の血液浄化機能が十分に働かなくなると、血液は汚れが濾(こ)せず、黒ずみを増し、粘度が上がるうえに流れが悪くなる。その黒ずんだ血液は、皮膚を通すと青く見えるという。

●こめかみのシミ 「こめかみ、中でも頬骨の上にポツポツとできる茶色いシミは、30代以降に出やすいです。多くは、肝臓病とまではいきませんが、肝臓の働きが落ちて、血液の浄化がうまくいかないときに現れます」 シミは「肝斑(かんぱん)」とも書き、その名の通り、肝臓とつながりがあることが古くから知られていたという。

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