
2012年のリリース以来、最新のiPhone7・7 Plusに至るまで順調なアップデートを重ねて進化を続けてきた、秘書機能アプリケーションソフトウェアのSiri。iPhone6s・6s Plusからは電源が入っていなくても呼びかければ起動できるなど、より便利で、より自然な使い心地へと進化を遂げてきている。しかし発表当初から現在に至るまで、Siriにはまことしやかにささやかれる噂があることをご存じだろうか。簡単に言ってしまえば「Siriが怖い!」ということなのだが、これはいったいどういうことなのだろう? なぜSiriは怖いといわれているのだろうか? 後を絶たない謎の噂の出どころや、その理由を調査してまとめてみた。
そもそも、Siriとは?
”Siri”はiPhoneなどのアップル製品に搭載されている音声アシスタント機能で、人工知能(AI)の一種。AIは人間が脳内で行う知的作業を代わりに実行してくれるプログラム。言葉を理解して論理的な推論を行ったり、経験から学習できるように作られており、このままの開発ペースでいくと2045年頃に、AIの性能が人間の脳を超える技術的特異点という分岐点を迎えるといわれている。
Siriの特徴
Siriの最大の特徴は、音声が認識できるだけでなく、認識した音声から求められていることを判断したうえで実行し、その結果を再び音声で返してくれる点にある。
現在までに世界の40か国以上に対応した20以上の言語の認識が可能になっており、今後もどんどん増えていくとされている。日本語ではテキスト読み上げ機能の音声だった女性の声・Kyoko(キョーコ)と男性の声・Otoya(オトヤ)が使われていたが、現在はSiri専用の音声がある。日本語版の女性の声にはO-ren(オーレン)、男性の声にはHattori(ハットリ)という名前がついている。
Siriはどの年代が一番使っているのか? やはり10代や20代といった若い世代の使用率が高く、日常的に使っているユーザーが多いようだ。しかし意外なことに55歳以上の割合が高いという結果も出ている。テキスト入力の必要がないSiriは、老眼などで手元が見えづらくなってくる中高年と相性がいいのかもしれない。
さて、Siriでできることはどんなことなのだろうか? Siriに直接「何ができるの?」と聞くと、できることの一覧リストを見せてくれるが、基本的には下記のようなことができる。人間のアシスタントや秘書がしてくれるようなことを代わりに行ってくれるようなイメージだ。