■飾りは誰が買う? 初節句のお祝い基本マナー
●節句飾りを買う人
地域によって異なるが、かつては節句飾りを購入するのは母方の祖父母という慣習があった。しかしながら最近では両家が負担して準備したり、夫婦だけで用意するのが一般的になってきている。いずれにしても、飾る場所や収納場所の問題もあるため、買う前にきちんと相談しよう。
●お祝いのやり方
以前はさまざまな儀式があったのかもしれないが、現在は初節句を祝う方法に、これといった決まりごとはない。両家の家族を招いてお祝い膳を囲む食事会などで済ませる人が最も多いようだ。会場にもよるが、基本的には身内のみで催されるお祝いの席であるため、招いた側も招かれた側も、あまり形式ばった服装で出席する必要はない。
●初節句、離乳食のレシピ
初節句のお祝いとして食事会をするなら、主役である赤ちゃんにも料理を楽しんでもらいたいところだ。盛りつけを節句飾りの形に似せるなど、ひと工夫したオリジナル離乳食を作ってあげるのがおススメだ。お祝い膳の食材をそのまま使うのは難しいかもしれないが、彩りを考えれば、華やかなパーティー用の離乳食に仕上げることができる。月齢や赤ちゃんの好みに合わせて、アレンジしてみるのも楽しい。
■これが一般的!? 初節句のお祝い金相場と渡し方
初節句のお祝いに包むべき金額の相場と、現金で贈るときに選ぶべき祝儀袋について解説する。女の子の桃の節句でも、男の子の端午の節句でも、常識的なマナーに大きな違いはない。
●お祝い金の相場
赤ちゃんの健やかな成長を願って贈るプレゼントとしての性格が強いため、特に決まった金額があるわけではない。地域や年代によっても大きく異なるため、以下はあくまでも参考程度の目安と考えてもらいたい。
◯父方の祖父母:5~30万円
◯母方の祖父母:10~30万円(節句飾りの代金を含む)
◯兄弟や親戚:1万円
◯知人:3~5000円*
●お祝い金を入れる祝儀袋の注意点
お祝いごとの祝儀袋には、のしと水引がついた袋を使うのが通例である。中に入れる金額の1/100程度の値段の祝儀袋を選ぼう。
◯水引
紅白の蝶結び。「何度繰り返してもいい」という思いを込めて。逆に「紅白結びきり」はNG。
◯表書き
「御祝」「初節句御祝」など
■まとめ
初節句は男の子か女の子で、祝う日にちも違えば、用意するもの、食べるものも異なる。しかし、どちらも赤ちゃんの誕生を喜び、無事の成長を祈ってお祝いすることに変わりはない。子どもの誕生から1年間はさまざまな行事があり、家族も育児で大変なときではあるが、ぜひ時間を作って楽しくお祝いしよう。