祝日「体育の日」と、東京オリンピックとの意外な関係性とは!?の画像
祝日「体育の日」と、東京オリンピックとの意外な関係性とは!?の画像

 2020年の東京オリンピックは、半世紀を経て同一都市で開催されるアジア初の五輪大会になる予定である。1964年に行われた初めての東京オリンピックが、日本にもたらしたものは非常に多かったが、実は「体育の日」もその1つであった。今回はそんな「体育の日」について調査してまとめてみた。

■「体育の日」の由来と歴史

 体育の日は「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨とし、10月の第2月曜日に制定された国民の祝日である。

●「体育の日」はいつから始まった!?

 体育の日の由来は、日本国民にスポーツ全般を広く普及させることを目的に1961年に制定された「スポーツ振興法」にある。スポーツ振興法では、10月の第1土曜日を「スポーツの日」と定めた。

 その後、1964年に行われた東京オリンピック大会を記念して、1966年に名称を「スポーツの日」から「体育の日」に変更し、東京五輪の開会式と同じ10月10日を国民の祝日とした。

●開会式は、なぜ10月10日だった!?

 東京オリンピックの開会式として10月10日が選ばれたのは、晴れの日になる確率が高かったためだといわれている。過去の統計データから予測し、特定の気象状態が高い確率で現れるであろう日のことを「特異日」という。気象庁の発表によれば、1966年から2017年までの52年間で、東京で10月10日に1ミリ以上の雨が降った日は9回しかなかった。つまり10月10日は、東京エリアにおける晴れの特異日だったのである。1964年10月10日(土)の東京オリンピック開会式当日も、前日までの雨模様が嘘のような快晴に恵まれた。

●2020年の東京オリンピック開会式も、祝日に!?

 新国立競技場で行われる予定の東京オリンピックの開会式は、2020年7月24日(金)に決定している。当日は通勤や通学による混雑緩和を図るために祝日化が欠かせないとして、7月24日を祝日にするための動きがある。

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