■志尊淳だからこそボクテが演じられた!

 志尊淳の熱演を見て、あらためて思うのが、前述の『女子的生活』や、今年、元大関の把瑠都(33)の出演で話題になった『弟の夫』(NHK)など、“LGBT”を取り上げるドラマがにわかに増えてきたということ。『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)では注目若手俳優、北村匠海(20)が男性同性愛者の役を演じるなど、民放でも“LGBT”に関わるドラマが増えてきているのだ。

 しかし残念ながら『半分、青い。』では、ボクテ=同性愛者というのは、ただの“キャラ設定”に終わってしまっている。正面から“LGBT”を扱うのは、ドラマの新潮流といえるだけに、今後は、ボクテの恋愛観や人生観をもっと深く描いたシーンも、ぜひ見せてほしい。なにより、志尊淳のキュートだけれど熱い演技を再び見たい、というファンは多いはず。志尊淳なら見る者の心を深く震わせる演技を、きっとしてくれるだろう。ボクテの活躍に期待したい!(半澤則吉)

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※画像はNHK『半分、青い。』番組公式サイトより

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