■沖縄が隠れ本命!?

 お台場を抱える東京都に加え、もう一つ、“隠れ本命”と言われるのが沖縄県だ。「年末の沖縄県知事選で、現職の翁長雄志知事から自民党系候補に交替したら、一気に話が進むでしょう。候補地は名護市や海洋博公園周辺と複数あり、政府が基地問題解決の見返りに、カジノ開設の申請を認めることも考えられます」(前出の永田町関係者)

 莫大な経済効果が期待されるだけに、沖縄にとっても悪い話ではない。沖縄同様に、同じ地域内で候補地争いがヒートアップしているケースもある。「北海道では苫小牧が優勢ですが、釧路と留寿郡も名乗りを上げています。また、関西国際空港を抱える泉佐野市が『りんくうタウン』にカジノ開設を希望していたものの、大阪市の夢洲にこだわる松井知事が協力できないとしたため、泉佐野市長との関係がギクシャクしたこともありました」(IR事業者)

 もうすぐ各地で地方大会が始まる夏の高校野球と同じく、まずは“都道府県代表”になるのが至難の業。それでは、どの自治体が宝の山を手にするのか。国際カジノ研究所の木曽崇代表は、こう見ている。

「自治体が政府に申請するまでの間に、首長選挙(知事選・市町村長選)があり、選挙で住民の審判を受けなければなりません。仮に推進派の首長が勝っても、次に議会の承認がなくては申請できません。しかし実際には、本命といわれる大阪を含め、首長と議会がともにカジノ推進で一致している自治体は長崎など、少数なんです。まず、その点をクリアできるかが最大のポイントになります」

 議会の承認を取りつけて誘致に成功し、カジノ開設にこぎつけても、今度は“外敵”も待ち受けている。「シンガポールやマカオなど、アジアには有名なカジノがある。日本がそうしたカジノより魅力的だと思われなければ、集客はかないません。実は、北朝鮮も日本海側の高級リゾート地・元山にカジノを建設する計画があるんです。米中融和が続けば、米国のトランプ大統領が北朝鮮の元山カジノ計画に肩入れするかもしれませんね」(外信部記者)

 いよいよ動き出した“日の丸カジノ”。8兆円を巡るバトルロイヤルは、まだ幕を開けたばかりだ――。

あわせて読む:
・安倍晋三首相の大罪!? 韓国・北朝鮮に「100兆円奪われる!」
・坂上忍「とりあえず東京オリンピックまで」ヒロミと芸能界引退を約束!?
・『半分、青い。』で好演、中村倫也「31歳で大ブレイク」の予感

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4