■台風被害で坂上家の屋根がめくれて

――なるほど。話題は変わりますが、2018年は台風の当たり年でしたよね。9月30日には日本列島に超大型の台風24号が上陸して、甚大な被害が出ました。

坂上 好きな人はいないと思うけど、僕はとにかく台風が嫌いです。風が苦手ですから。24号のときは、大変でしたよ。朝、ご近所さんが来て、「屋根がめくれてますよ」って。それで見てみたら、本当に何か所かめくれて、パタパタしていたんですよ。まだ新築の家なんですけどね。24号が猛威を振るった日の夜は、寝ていて今までに聞いたことのない音を聞きましたよ。もう天井ごとバーンッて音が鳴って、屋根が持っていかれちゃうんじゃないかというくらいの。そしたら、案の定です。

――最近は、激甚災害というか、自然の猛威というか、すさまじいですよね。

坂上 僕は環境問題について、それほど詳しくは分かりませんが、なんとなく思っているのが、「人間にツケが回ってきたのかな」っていうことですよね。

――「ツケが回ってきた」って、ドキッとしますね。

坂上「世の中、どこまで便利になれば気がすむんだろう」っていうのは常々、感じてますね。温暖化対策にしたって、本当に手を打っておかなければまずいぞっていうときに、トランプみたいな人が大統領になったりするわけでしょ。もうね、人類は行き着くところまで行かないと、分からないんじゃないですかね。耳が痛いですね。

■津川雅彦や樹木希林がお亡くなりに

――最後になりますけど、2018年も、津川雅彦さんや樹木希林さんなど、たくさんの著名人の方がお亡くなりになりました。

坂上 悲しいですよね。加藤剛さん……剛さんも逝ってしまいましたね。亡くなったのはだいたい、うちの母親と同年代ぐらいの70代の方々じゃないですか。そうすると、仕方がないのかなっていう気にもなりますね。同時に自分も、そちら側に近づいていくんだろうな……っていう気持ちも強くなります。だから、僕は自分の人生を逆算してますもん。かなり細かく。実は「終活」もすませていますからね。

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