デビュー早々、19時台の30分枠のテレビドラマ『メチャン子・ミッキー』(TBS系)に主演。これを名刺代わりにデビュー2年目には、大映テレビ制作によるドラマ『スチュワーデス物語』(TBS系)に主演する。

 いまでいうCA(キャビンアテンダント)訓練生の成長を描いたこのドラマ、前時代的なセリフやクサい演出が、80年代という時代に大いに受けた。彼女のつたない演技力がそのアナクロさを増幅させる効果を生み、風間杜夫との、「教官!」「おまえはドジでのろまなカメだ」といった劇中のやり取りは流行語となるのだ。

 大映ドラマの看板女優となった堀ちえみは、その後も、85年『スタア誕生』(フジテレビ系)、86年『花嫁衣裳は誰が着る』(フジテレビ系)に主演。同じようなキャラクターの役を、変わらぬ演技力で演じた。

 恋の噂もいくつかあった。印象的なのがミュージシャン・後藤次利(66)との、年齢差15歳の不倫愛だ。

「後藤は妻帯者でしたが、70年代アイドル・木ノ内みどり(61)と不倫の末に離婚→
再婚という前科があった。同じパターンかと思われましたが、後藤は堀との結婚に踏み切りませんでした」(芸能誌記者)

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