■玄米ご飯にサバ缶を

 食事でフサフサの毛髪を保つ。この考えに同調するのは、『一日5分で髪が増える法』(三笠書房)などの著書があり、74歳の今もアフロヘアができるほどフサフサの髪を保っている、全国理容連合会名誉講師の板羽忠徳氏だ。板羽氏は“ハゲる家系”だったそうだが、自身で研究した頭皮マッサージや食事に気をつけた結果、羨ましいほどにフサフサの状態だ。「同窓会などに出席すると、友達が髪の毛を引っ張って“これ、本物なの?”と驚いています(笑)」(板羽氏)

 板羽氏の日頃の食事は、実は藤田氏とかなり似ている。その一つが、主食が玄米であることだ。「玄米ご飯はたくさん炊いて、100グラムずつラップにくるんで冷凍庫に保存し、食事のたびにレンジでチンして食べています」(前同)

 店が忙しいときは、玄米ご飯にサバ缶をかけて食べるときもある。「魚のタンパク質と青魚の脂質が同時に摂れ、玄米に含まれるミネラルやビタミンで髪の毛にもプラスになる簡便食事です(笑)」(同)

 また、普通に食事をするときは藤田博士と同様、ヨーグルトなどの発酵食品を欠かさないという。藤田博士は発毛ミネラルといわれる亜鉛が豊富な食材としてカキをいち押ししているのだが、板羽氏も「カキは買い置きして冷凍庫に入れ、ほとんど毎日のように食べている」と言う。

「最近は亜鉛のサプリメントも出回っていますが、カキは亜鉛と銅、鉄の含有バランスが非常に良く、亜鉛を効果的に摂るためにも優れた食材です」(同)

 髪の毛の発毛や育成にはビタミンB群も必要になる。特に、新陳代謝を促進して育毛させるビタミンB2と、過剰な皮脂の分泌を抑えるビタミンB6は毎日でも摂りたい食品だという。「ビタミンB群を多く含んだ食材がレバーや卵、ウナギです。この他にも、発毛効果があるとされるカボチャ(種)なども心掛けて食べています」(同)

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