80年代アイドル美女黄金白書
第12回・三原順子
人材豊富な80年代アイドルだが、今のところ国会議員のセンセイとなったのはひとりだけ。そう、三原順子(54/現・じゅん子)だ。
ツッパリイメージがあった彼女だが、実像は“札付きの不良”だったわけでないようだ。何しろ彼女は小学校のときから児童劇団に属し、公演では主演級の活躍をしていた。そのことで、学校ではいじめられていたというのだ。不良ではないが、反骨精神の持ち主であることは確かなようで、いじめに屈せず、堂々と学校に通っていたという。
出世作となるのが、TBS系ドラマ『3年B組金八先生』(79年)だ。ここで、演じたツッパリ少女・山田麗子役が見事なハマり役だった。ここで「三原順子=ツッパリ」というイメージが定着した。
歌手デビューした80年は、山口百恵(60)が引退した年でもあった。当初は、同期デビューの松田聖子(56)と、“ぶりっ子の聖子vsツッパリの順子”という構図でライバル的な扱いを受け、ともに“ポスト百恵”の1人に数えられていた。
どこか陰のあるイメージや、低い歌声は、確かに伝説のアイドルと通じるものがあった。それもあってか、CASIOのデジタル腕時計のCMを、百恵から引き継ぐなどもしている。
そして、デビュー曲『セクシー・ナイト』は30万枚の大ヒットを記録。ところが、そんな時期に、ファンをドン引きさせる一件が起こる。
テレビドラマ「ケンちゃんシリーズ」(TBS系)で知られる俳優の宮脇康之(57/現・健)との交際宣言をするのだ。それはあまりにも唐突だった。