■薬物療法と運動療法の「保存療法」

 このような診断が終わると肝心の治療に移るが、治療法にはいくつかの選択肢がある。最も多いのは手術に頼らない「保存療法」で、基本は薬物療法と運動療法だ。

 薬物療法は痛み止めがメインで、患部に直接注射するブロック注射や痛み止めを処方することで対応する。痛み止めの効果が切れると痛くなるのではと不安になるが、腰痛はピークを過ぎると自然治癒力が働き、痛みが軽くなる。体に負担がなく、効果的な痛み止めを処方できる医師が名医と言える。

 運動療法を指導するクリニックでは、やり方を説明するだけでなく、実際にリハビリ施設で補助器具などを使って指導するクリニックもある。神奈川の『おおはし整形外科クリニック』が、その一例。

■腰痛手術の名医選びのポイント

 こうした保存療法を行っても3か月以上、痛みやしびれが続いたり、日常生活に支障が出るほど痛い、あるいは尿失禁などが起こるとなると、手術が検討される。

 その場合、飛び出した椎間板を切除するなどの手術となるが、体の負担が少なく、痛みの原因となる患部を的確に除去できるのが名医。国保小見川総合病院(千葉県)の清水純人医師(椎間板ヘルニアの内視鏡手術)や『群馬脊椎脊髄病センター』の清水敬親医師(脊柱変形や側弯症)は典型だ。

 腰痛手術の名医選びのポイントは、手術件数が多いこと、そして最新の医療器機や手術法を取り入れていることが挙げられる。

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