新田恵利
※画像は新田恵利のデビューシングル『冬のオペラグラス』より

80年代アイドル美女黄金白書

第18回・新田恵利

 おニャン子クラブ。80年代のアイドルシーンを一変させたこのグループのすべてを語るには、あまりにスペースが足りない。そこで、その中から代表して、会員番号4番・新田恵利(50)を取り上げたい。

 当時を知らない人なら、「解散後も芸能界で華やかに活躍し続けたメンバーもいるのに、なぜ彼女なのか?」と思うかもしれない。

 ここで確認しておくと、新田恵利こそ初期おニャン子のセンター格(*1)にして、人気NO.1メンバー。いわば、グループの顔そのものだったのだ。

 85年春にスタートした、フジテレビ系夕方の帯バラエティ番組『夕やけニャンニャン』(以下『夕ニャン』)は、もともと同局が土曜深夜に放送していた『オールナイトフジ』の女子高生版といった位置づけでスタートしている。

 『オールナイトフジ』には、MCやレポーター的な役割を果たす「オールナイターズ」というシロート女子大生集団が出演していた。番組を続けるに従い、その一部メンバーの人気が局地的に沸騰。レコードをリリースし、コンサートを開くまでになった。

『オールナイトフジ』におけるオールナイターズ的なポジションで、『夕ニャン』にレギュラー出演していたシロウト女子高生集団がおニャン子クラブだった(高卒者もいた)。オールナイターズがそうだったように、メンバーには新陳代謝があるシステムがとられ、その流動性が魅力のひとつといえた。

 番組スタート当初、“誰が一番かわいいか?”という話題になると必ず名前が挙がったのが新田恵利だった。

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