■結婚観に変化は?
――いえいえ、そんなことないですよ。榊原さんがおっしゃると説得力があります。松下さんご自身は現在独身ですけど、この映画に出演したことによって結婚観に変化はありましたか?
榊原 それ聞きたいよね!
松下 ホントに答えがないっていうか堂々巡りで、結婚したいことはしたいんで、しなくていいやって気持ちにはならなかったんですね。
榊原 でも、映画は年齢なんて関係ない、(留学などに)行くんだ! って感じで終わっているじゃない。
松下 だから、そこに気づいて全部やりたいわけですよ。仕事も結婚も、できればしたいって(笑)。
榊原 できればじゃダメなの。それじゃできないのよ。いろんな人に聞いたんだけど、最近の男の人は自分から結婚しようって言わないみたいなの。女性のほうからせっつかないと、男の人は絶対結婚しようって言わない時代になったみたいね。
――おっしゃる通りです。
榊原 優柔不断というかね、自信もないし、責任を負うのもイヤなんだって、最近の男性は。
――榊原さんが若かりし頃は、いかがでしたか?
榊原 所帯を持って、人の親になって初めて一人前になったって感じでしたよね。そういえば榊原さんって、かつては“お嫁さんにしたい女優No.1”と言われましたが、このことが松下さんにプレッシャーになったりするんじゃないですか。
松下 先日、母の古い知人の70代のおじさまに「みんな、当時はね、るみちゃんとデートすると3回目には絶対プロポーズしちゃうってことで有名だったよ」って話を聞かされて、すっごく頭にきました(笑)。
榊原 昔はね、3度目のデートになると必ず決まって「結婚しよう」とか「僕のおふくろに会ってくれない?」って言われてね。「なんで、3度目であんたと結婚しなきゃいけないの」って当時、すごく憂鬱というか不愉快でしたね(笑)。