■ダイエットする必要はない
蝮(靴を持ち上げて)わ~すごいなこりゃ。俺もね、三浦さんに負けないように、今はスポーツクラブに行ってるんです(小さな紙を取り出す)。これ、いろいろ測定した数値なんですよ。
三(紙を見て)え、筋肉量がすごいじゃないですか。56キロって僕と同じぐらい。
蝮 いつも水中ウォークをやっているんです。あれは怪我をしないし、全身運動だし、いいことだらけで。週に3回ぐらい、2年ぐらい続けたらずいぶん筋肉がついてきましたよ。
三 それはいいですね。
蝮 他にエアロバイクを30分くらい。それに、家で器具を使って腹筋を60回に、ナナメ腕立て伏せというのを100回かな。
三 この数値に、その成果が出てますよ。
蝮 ただ、筋肉ってのは重たいでしょ。だから目方が落ちないんですよ。もう少し、落としたいんだけど。
三 あんまり意味ないんじゃないですか。80歳すぎて痩せる必要はない。ある程度は体重があったほうが、骨が丈夫になるんですよ。
蝮 なるほど、負荷がかかるからか。三浦さんだって、ふっくらしてらっしゃるけど。それでいいんだ。
三 僕はこのあと、焼き肉を食べに行く予定です(笑)。
蝮 俺も昨日食べた(笑)。ちょっと話が変わるけど、徳川家康は75歳まで生きたでしょ。人生50年の時代に75といったら……。
三 今なら100歳を超えてますよね。
蝮 でね、その家康の養生訓に、こういうのがあるの。“腹は立てずに、務めは堅く、色薄く、食細うして、命安けれ”。要するに、“腹を立てずに”は穏やかにしなさい。これは今でも通用しますね。
三 うんうん。
蝮 それから“務めは堅く”。つまり真面目にやれと。次に“色薄く”。まあ、これは、アッチのほうはほどほどにしなさいと。でも、最後の“食を細うして”というのがどうもね。80まで生きて、うまいものを食べられないのはつまんないと思うんだよね。
三 つまんないですね~。
蝮 よかった。意見が一致した。こりゃ、家康が言うことは、ちょっと参考にならないな。
三 家康だって、好きなものをバクバク食べていましたよ。